看護師が専門性を学ぶには

しばらく看護師として活躍した後、より専門性を高める道に進む看護師も少なくありません。具体的には大学院に進学して専門的な知識を深め、新しい可能性を広げていきます。代表的なのは、専門看護師として活躍することでしょう。専門看護師は2年間の通学が必要で、なおかつ実務研修期間は5年にわたります。

容易には取得できない資格だからこそ価値が高く、もともと需要の高い看護師の中でも一つ抜けて求められる職業であることは間違いないでしょう。また、専門看護師にはいくつかの分野があり、がん看護や精神看護、小児看護などに分かれます。各分野でのスペシャリストとして活躍できるだけの実力を養えるのが、大学院への進学なのです。

似たような資格に認定看護師がありますが、こちらは専門看護師よりも登録者数が10倍近く多く、専門看護師と比較した場合に道のりは平坦になります。しかし、決して簡単な道のりというわけではなく、6ヶ月間の研修期間が前提です。その後審査に受かる必要があることを考慮すると、6ヶ月で全てが完了するとも言い切れません。認定看護師は分野数が専門看護師よりも多く、21分野(今後は19分野)の認定看護分野が設けられています。救急看護や緩和ケア、感染管理、糖尿病看護など、どれも直接人を助けるために必要な分野ばかりです。

どちらの資格にも言えることは、しばらく看護師としての研鑽を積まなければならないことでしょう。しばらく看護師として働き、自分のゴールが見えてきた段階でどのような専門性を深めるのかを考えるのです。